| トップ > 小説「新・人間革命」 |
小説「新・人間革命」3月10日 |
<<前日 |
学光36 |
|
第三回となる一九七八年(昭和五十三年)の夏期スクーリングには、古藤節美は二人の子どもを夫に預けて参加した。彼女は、三人目の子どもを宿していた。 その翌年の夏には、三人の子どもを夫に頼んで、スクーリングに参加した。 そして、“毎年、必ず行きます”という山本伸一との心の約束を果たし、通信教育を四年間で卒業したのである。 なお、創価大学では、その後、検討を重ねた結果、子どもを連れてのスクーリングの参加は、自粛してもらうことにしている。 七七年(同五十二年)の夏期スクーリングでは、八月二十三日に、中央体育館で、盛大に学光祭が行われた。テーマは「忘るな原点! 築こう伝統!」である。 焼き鳥や田楽などの模擬店も並んだ。歌や踊りも披露された。フロアに櫓を組み、盆踊りも行われた。友情の輪が広がった。 どの顔にも喜びと挑戦の気概があふれていた。そこには、老若男女が集っていたが、“生涯青春”の息吹があった。 通信教育部が二年目を迎えたころから、各地で、通教生が集い、定期的な学習会が行われるようになっていった。皆が互いに助け合い、励まし合おうという連帯が、具体的なかたちとなって花開いていったのである。 また、学習会に集まるメンバーが核となり、自主的に通信教育部の入学説明会を開いた地域もある。自分たちでチラシを作成して参加を呼びかけ、大学の職員の派遣を要請し、参加者との懇談も企画した。新しき伝統とは、新しき挑戦と行動の軌跡である。 “大学が何をしてくれるかではなく、自分たちが何をするかだ! 伝統は、自分たちの手でつくっていくものだ!” それが通教生たちの決意であった。山本伸一が開学式のメッセージで訴えた、皆が「通信教育部の創立者」という呼びかけは、通教生の揺るぎない自覚となっていたのである。 |
|
|
[最新7日分の記事]
|
| ▲BACK TO TOP |





